お正月は、自宅で特許出願の原稿を起案していました。
実に、【特許請求の範囲】の請求項数が60を超えてしまいました。これをサポートする明細書のボディもそれに比例して枚数が膨れます。
この出願は、国際出願になる予定のものであり、世界各国に移行する案件。
日本だけに特許出願する場合と比較して顕著に相違する部分は、特許請求の範囲の請求項数が多いということ(明細書の頁数も増えてしまう)。技術思想を多面的な側面で捉えるとともに、各国の審査基準に対応していく必要があるからです。
1件の特許出願が100~300頁以上に及ぶことも珍しくない。請求項数も100項以上記載されていることも多々ある。
一方、図面は、それほど多く描く必要はありません。特にIT分野の発明であれば、ブロック図とフローチャートだけで、シンプルに記載しておくことができるからです。図面はブラックボックスとして営業秘密を守り、明細書にはノウハウを除く技術を記載するのが正解です。
機械・構造系は変形例を追加すると、変形例ごとの図面が必要になり、図面数が増えるの対照的です。
弊所では今年は国際出願や外国出願が増加することを予定しており、1件の特許明細書の内容がどんどん膨れる傾向がある。弁理士手数料も増加するのですが、外国での審査に耐えて質の高い特許が得られ、かつ権利行使で勝てる特許にするためには、私のスキルが必要なのです。